〜大広間   「一体・・・どうなってるんだ?」   「急に体の自由が戻った・・・」      「恐らくは、・・・” 奴 ”が消滅したか」   「” 奴 ”と・・・誰かが交戦している・・・・」   「・・・僕としては 前者の方が良いと思うな」   「当たり前じゃないか。    ・・・でも、後者の場合は・・・・」   「そりゃ不味いよ。    その誰かが倒されたら・・・・    最後の望みが無くなってしまうじゃないか」      「・・・行こう    ” 奴 ”の根城へ・・・・    奴が居なくなっていればそれでいいし、    交戦中なら加勢すれば良い」   「・・・・根城って言うのか?アレ。」   「自分で考えなよ」      二十八話  同時進行      タタタタタタタタタ・・・・・   もはや廃墟と化した状態の競技場。   その廊下だった場所から何者かの足音が響く。        「何処から行く・・・    何処からが一番近い?」   「ここからだと・・・    乱闘用のステージに繋がるワープゾーンが早いかな。    ・・・装置が壊れてなければ、だけどね」   「いいよ・・・全てを賭けよう、    もう、どうなるか・・・誰にも分からないんだ」       「・・・・・・。」   足音の主である二人・・・   青髪と赤髪の男がなにやら言葉を交えながら走っている   話の内容からして、彼等は正式なワープゾーン・・・   乱闘の際に使う移動装置のある部屋へ行くようだ。      「ここだ」   しばらくして二人が立ち止まる   目の前には、『乱闘専用 関係者以外立ち入り禁止』という   文字が書かれた表札・・・   それが引っ掛けられている、扉。   もう、何度も何度も見てきた扉だ。         ガチャ・・・・     意を決して扉を開く   ・・・中は、暗い。   照明装置が破損しているようだ。   ・・・・当然のことだが。   「どれだっけ・・・    終点行きの移動装置・・・」   「・・・・ッ!?    誰かが倒れているぞ!」   「何ッ?!」   いくつもの装置が並ぶ中、部屋の奥に誰かが倒れている・・・   急いでその人物の元へ駆け寄る   「・・・・な・・・    何で・・・ネスがここに・・・・!?    彼の配置は違う所だったはず・・・」   ネス「・・・・・・・。」   「まさか・・・・いや・・・・分からない、けど・・・    ネス・・・ネスッ!!大丈夫か!?」   ネス「・・・・?」   「ネス!良かった、無事か・・・・一体何が・・・?」   倒れていた彼を揺さぶって名前を叫ぶ   すると、奇跡的にも彼は目を覚ましてくれた   「教えてくれ、ネス・・・一体何があったんだ?」   ネス「・・・・・・」   「・・・・・?」   ネス「・・・・ッ!!!」      ドガァア!!   「なっ!!?」   突如、ネスの目つきが変わり・・・目の前に居た青髪を殴り飛ばした!   「・・・な、何を・・・」   ネス?「・・ギ、ギギ・・・・。」   ネスは、体の中から不可解なな音を響かせながらリュックからバットを取り出した      「ネス、やめろ!」   ネス?「ッ!!」   バギン!!   「ぐァッ・・・」   「大丈夫か・・!?」   ネス?「・・・・・ギギ・・・ィ」   倒れこんだ二人を睨みながらバットを振り上げるネス・・・   「・・・・・何で・・・」   「どうしたっていうんだ・・・    まさか、まだ洗脳されている状態なのか・・・・?」   ネス?「・・・・!!」   それに答えずに、バットを振り下ろす・・・・   しかし、次の瞬間その腕が轟音と共に消えた。   ネス?「ッ!!?」   「喰らえぇええ!!!」   ッドギュゥウウウウウウン!!!   ドガアアアアアアアアアアッ!!!   「・・・・・!!?」   「!!?・・・。」   更にネスの体がエネルギー体に包まれ、消えた   何が起こったのか分からない二人の前に、見慣れた姿が現れる   「大丈夫・・・?マルス、ロイ。」   ロイ「・・・な、なんとか・・・。」   マルス「今のは一体・・・何故ネスが襲ってきた?」   「今のは擬似生物・・・あのメタリックな連中ね。    ネスの骨格に本物の姿を貼り付けたようなもの・・・ね。    今のはタダのザコ敵よ。心配することは無いわ。」   マルス「あの金属をこすり合わせたような音・・・・       だから、か。ありがとう・・・『 サムス 』。」   サムス「どういたしまして。       所で、何で貴方達がここに・・・?」   マルス「” 奴 ”に無理矢理任された警備の仕事中、       体の自由が突然戻ったものでね・・・       もしかしたら” 奴 ”と” 誰か ”が       戦い始めたのかもしれないって考えて・・・」   サムス「それで戦いに加わろうとここに来たわけね       実は、私もそうなの・・・・       それと、” 誰か ”じゃなくて、” 彼等 ”でしょう?」   ロイ「・・・確かに、考えようによってはそうだけど・・・」   サムス「彼等しか居ないわよ。       唯一マスターハンドの手に掛からなかった者達よ?       ・・・まぁ、傷は負わせられたけど・・・・」   「よぉーう、お前等。こんな所に居やがったのか。」   ロイ「っ!?」   マルス「誰だ!」   謎の声が響いてきた方向へと視線を向ける三人   そこには、赤いヘルメットとレーサー服を着用した男が立っていた。   サムス「ファルコン・・・・!」   ファルコン「へっへ。どうやら運良く俺はお前等みたいな状態にゃされなかったみたいだぜ。         これが何を意味するのかは・・・分かるな?」   マルス「っ・・・!」   ロイ「敵・・・・!」           ファルコンが「そうだ」と言いたげに口元に笑みを浮かべると、   その右足の先に火炎エネルギーを集中させ、右足を突き出して床を滑るかのように突進してきた・・・!   ファルコン「” ファルコンキック ”!!」   サムス「相変わらずの単細胞な攻撃ね・・・!私の” ミサイル ”で一撃よ!!」   ドォオオオオンッ!!   ファルコン「グハアアアアアッ!!」   突っ込んできたファルコンに対し、カウンターを仕掛けるサムス・・・   ファルコン目掛け発射されたミサイルは爆発を起こし、彼を大きく吹っ飛ばした。   ファルコン「ちくしょうっ!” ファルコンダイブ ”!!」   マルス「ッ」     ファルコンがマルスの胸倉を掴む、同時に爆風が巻き起こりマルスとファルコンが別方向へ飛んでいく。   もちろん、ダメージを負ったのはマルスだ。   ファルコン「・・・・” ファルコンパンチ ”!!!!」   マルス「・・・・・・ッ!!!」   すかさずダッシュ、マルスへ急接近したファルコンが燃え盛る拳を振り上げ・・・!     サムス「させるわけないじゃない!?” チャージショット ”ォオ!!」   ッダアアアアアアアアアアアアアアンン!!!!   ファルコン「グ・・・・ッ!あああああああ!!!」   強力なエネルギー団を真横から喰らったファルコン、   凄まじい速度で吹っ飛び、壁に激突するが尚もバウンドして宙を舞う。   ファルコン「ウググ・・・グ。          くッ・・・ファ、” ファルコンナックル ”ッ!!」   マルス「” ドラゴンキラー ”ッ!!」   ズバアアアアアンッ!!   ファルコン「ぐあああああっ!!」    拳に火炎をともしながら突進してきたファルコンにマルスがダッシュ斬りを決めた!   ロイ「うおおおぉぉ!!」   ズバン!ズバン!シュバッ!ザンッ!!      宙を舞い、落ちてきたファルコンにダッシュ切りを決めるマルス・・・   鮮血を飛び散らせながら床に転がるファルコン、   そこへロイの” マーベラスコンビネーション ”による四斬撃が次々とクリーンヒット!    ファルコン「グ・・・・ぉ、おおおおおお!!」   ファルコンが拳を振り上げ、サムスに飛び掛る!   対してサムスは身じろぎもせず。向かってくる男目掛け、飛び上がり、高速回転を始めた!   サムス「” スクリューアタック ”!!」   ギュルルルルッ!!   ファルコン「がああああああっ!」   マルス「早いけど、これで終わりだ!       ” シールドブレイカー ”!!」   ザァァァアアアアアンン!!!   ファルコン「ぐはぁぁあああああ!!!」      とどめの強烈な一太刀がファルコンを襲う、   一気に肩から腹の辺りまで切り裂かれたファルコンが鮮血をほとばしらせながら倒れこむ。   ファルコン「ガッ・・・・は、っぁああ・・・!」   マルス「すまない、ファルコン。こうするしか───」   ファルコン「グッ・・・!カッハッハハハハ!!         お・・・俺が!この、俺が!!         そう簡単に死ぬわけ無いだろうが!?」   あれだけ一方的にやられたと言うのにもかかわらず、叫ぶファルコン。   そして、彼は何かを片腕で懐から取り出した・・・それは、ハートの器であった。   驚く暇も無くファルコンが器を服用すると、彼の体についたいくつもの傷が消えていった。   サムス「・・しぶといわね」   ファルコン「そう言わないでくれよ、これだけで俺、もう限界だぜ」   三人は気づかなかった   小さな会話をしている内に、ファルコンが傍らのワープ装置に手をかけていたことに。   ファルコン「ヘヘヘヘッ!バァーーカ!!         ここに逃げ込めば、こっちのもんだぜ!!」   マルス「───!! しまった!!」   ファルコン「ははは!悔しけりゃ追いかけてきなぁ!!」      素早く装置に乗り込んだファルコンがステージへと転送される・・・   ファルコンが光に包まれて消えた直後、三人は装置へと殺到し、彼等もまた転送されていった。      〜終点      マスターハンド「 飛び交え・・・流星! 」   クレイジー「” ブラッディスターストーム ”!!」   マスターハンドとクレイジーハンドが火炎に包まれる!   そして宇宙を思わせる空間をめちゃくちゃに飛び回り、   隙をついてはメンバー達に何度も突進する!        ズドガッ! バギィイッ!!      ドォォオオオン!!! ズダァァアアアア!!!!        ピチュー「くっ!!」   ナナ「きゃぁああっ」   ルイージ「グガ・・・・ぁ!!」   ドンキー「グアァァアアアアアアッ!!」   不運にも四人が体当たりによって吹っ飛ばされる・・・!   クッパ「ヌォォオオオオ!!       ” スピニングシェル ”!!」   ギュゥウウルルルルルッ!!   攻撃を避けたクッパが次の突撃に備えて急速回転!   思惑通り突進してきたクレイジーハンドにダメージを与える!!      クレイジーハンド「ッ・・・全然応えねぇぞ・・・             喰らえ、” 紫炎突 ”!!」   ッズドォオン!!!   クッパ「ガァアアアアアアアッ!!?」   紫色の炎に包まれたクレイジーハンドの指が   クッパの腹に突き出され、クッパは紫に燃えながら吹っ飛んだ!   ナナ「” ブリザード ”ッ!!」   マスターハンド「貴様等に・・・勝機は、無い!!           ” 醜く葬られるが良い 愚かなる反逆者よ ”―――!」   ナナ「ッ・・・(緊急回避・・・・ッ!)」     ナナの吹雪を避け、彼女の頭上から身体を拳に変えて思い切り降下!   マスターハンドの体がステージに激突した瞬間、   マスターハンドを中心に爆発を起きた。   体当たりこそは避けられたが、ナナはその爆風によって吹っ飛ばされてしまう。   マスターハンド「” 進みすぎた文明と その象徴 ”――」   クレイジーハンド「” 貫滅光線 ”!!」   ピィ――――――――!!!         ビィ――――――――!!!   ドスゥッ!!   ドンキー「グガぁぁあああ!!!?」   ドンキーの身体をクレイジーハンドの光線が貫いた・・・!   ルイージ「ドンキーッ!」   マスターハンド「貴様もだぁぁああ!!」      ズバァアアアアッ!!   ザシュ!ザシュッ!ザシュシュゥッ!!   ルイージ「ぎゃぁあああああああっ!!?」   ドンキーの元へ駆け寄ろうとしたルイージを   容赦無くマスターハンドの光線が切り裂いた!!     両手「「フハハハハハハハッ!!!」」     ザグッ!! シュバァア!! ドスドスドスッ!!!   ナナ「うわーぁあああっ!!?」   ピチュー「痛ぁぁあああッ!!!」   クッパ「ゴォガアァアアアアアアア!!!」   貫かれ、切り裂かれ、貫かれて・・・   次々と倒れてゆくメンバー達   嘲笑うかのように攻撃を止め、彼等の上を浮遊し始める両手・・・      マスターハンド「どうした もう終わりか・・・?」   クレイジーハンド「そろそろとどめを刺してやるよ・・・            俺達に従う気は無いか?そうしたら助けてやっても良いが」   クレイジーハンドが心にも無い質問を投げかける。   勿論、彼等からの返答は無い・・・・。   再び笑い声を上げるとマスターハンドに向き直る   クレイジーハンド「マスター、良いか?俺がぶっ殺しちまってもよ」   マスターハンド「好きにするが良い             ただし・・・徹底的に潰せ」   クレイジーハンド「心配は無用だ             一気に粉々に砕いてやるからよぉ・・・」   マスターハンドの了知を得るとまた笑い声を上げて彼等の真上に移動する   そして少しだけ上昇し・・・握り拳を作る   ・・・そして、再びバッと手を開き・・・・   クレイジーハンド「粉微塵に粉砕してやるよ・・・!             ” 紫炎弾 ”。」   ドガァン・・・ッ   ドガンドガンドガンドガンドガンッ!!!!   ドガンドガンドガンドガンドガンドガァァアアアッ!!!!           無数の黒い球体がばら撒かれ、紫色の爆発を起こす。   そして彼等が居た場所に紫炎が上がる・・・   彼等の姿は見えなかった。      〜コンピュータ室      ウォッチ「出来マシタヨ、皆サン!」   フォックス「ついに、か・・・」      プリン「絶対・・・・絶対に勝つぞぉお!!」   ネス「準備は・・・万端!!       ってポポ、その鉄パイプは何?」   ポポ「え?いや・・・ハンマーの代わり」      ネス「・・・・・そう      プリン、意気込んでる所悪いけど      そのレイガンは何処から・・・・?」   プリン「そこに転がってた。       ポポが操られていたとき持ってたやつだよ」      ネス「・・・へぇ・・・      フォックス・・・そのビームソード、・・・・。」   フォックス「いいんだいいんだ!         別に何か亡霊が取り付いていても関係ないんだ!」      ネス「・・・・。ま、いいや。」   ウォッチ「ソウデスヨ、細カイ事ハ気ニシナイ!」   フォックス「それじゃ、改めて・・・・          行くぞぉ、皆ぁあ!!」      「「おおぉぉぉーッ!!!」」   すぐさま装置へ駆け込んでゆく5人・・・   そんな彼等を、瓦礫の影から目をギラギラ光らせながら見つめる者が居た。   「・・・・・へへっ・・・    ッククク・・・・ク!    勝つのは・・・俺だ・・・俺が・・・勝つんだ・・・・!!」   〜実況室            「体の・・・・自由が・・・・戻った・・・?」   「ついに、” 奴 ”が・・・・。」   「・・・・・っ!    今・・・誰かの声がしました!」   「他にも・・・そうか・・・・仲間が。」         その場に居た三人・・・お互いに顔を見合わせると、   すぐさまその部屋から出て行った。      「・・・・ふふふ・・・・来た・・・    僕の、獲物達・・・やっと、来たァ・・・・!」        続く