・・・・・。   『 終点 』―――   創造と破壊を司る者の住処。   同時にそこは   悲劇の舞台でもある。   そこへ足を踏み入れるということは   残酷な舞台へ上がることなのだ   悲劇を迎えた主人公達は   それを知っていながらも   残酷な舞台で 残酷な役を   命が尽きるまで 演じ続けていく・・・・。    二十三話  決戦V   ドンキー「倒した、のか・・・・。」   ルイージ「そう・・・だね」      目の前には二つの死体。   焼き尽くされ、かすかに肉片が残る骨・・・・       遺骨からわざと視線をそらし、その場にへたり込む。      「あははははは!どうやら、マリオ達を倒したようだね・・・!?」   ・・・しかし、休ませてはくれなかった   暗闇の中から聞き慣れた声が響いてきた。   それとともに、ステージの端に一人の少年が姿を現す。   ピチュー「・・・・・・君は・・・・」   ナナ「リンク・・・・いや・・・『 子供リンク 』・・・!!」   子供リンク「その通り・・・よく覚えていてくれたね・・・・?」   突如現れた緑色の帽子を被った少年・・・   リンクの子供時代の姿、子供リンク。   意外なところに意外な人物が現れるものだ・・・   そう考えている内に子供リンクが剣を抜く。   子供リンク「マリオもヨッシーも・・・とりあえず善戦したのかな?」    クッパ「貴様も・・・我輩達を・・・・。」   子供リンク「そうさ、君達みたいな奴等にうろうろされても困るからね         皆を送り込んで、始末しようとしたけど・・・         殆ど成果無しなんて笑っちゃうね!いや、笑えないか。         まぁいい。今度こそは僕が・・・君達を消去するからね!」   ドンキー「お前一人でか・・・いくらなんでも、無理があるんじゃないか?」   子供リンク「ふん・・・僕の力を舐めるなよ         マスターハンド様から授かった力・・・・          特別に、見せてあげるよ・・・・」   そう言い放った次の瞬間、ドンキーは吹っ飛んでいた。   まるで、何かに突き飛ばされたかのように・・・。   ルイージ「ドンキー・・・!!?」   ドンキー「・・・・・ッ?!!」   子供リンク「ハハハ 困惑してるね・・・?         もっともっと 惑わしてやるよ・・・」   子供リンクが剣を構え、クッパに突進する!   クッパはそれに反応し、迎え撃つ構えを取るが・・・!   子供リンク「喰らえ!!」   なんと、突進してくる子供リンクの両脇から・・・   ・・・ミサイルが飛んできた。   クッパ「な・・・んだとぉッ!!?」   ッドガン!! ドガァン!!   ミサイルは子供リンクを追い越し、両方ともクッパに直撃。   更に子供リンクの剣による痛い追い討ちが彼を襲う。   その硬い皮膚とコウラのおかげで致命傷は免れたが、深刻な痛手を負ってしまった。   クッパ「ッグ・・・今のは・・・一体・・・・?」   反撃を受けない為に後退する子供リンクを見つめながら、クッパが呻く。   子供リンク「まだまだ行くよ・・・          そらっ!!」   子供リンクが” ブーメラン ”をルイージ目掛けて投げつける。   それとともにブーメランの姿が、消えた。   ルイージ「えッ・・・!?あうっ!!」   突如消えたブーメラン。   それに困惑するルイージの腹を、見えない打撃が襲う。   しかも、体全体に及ぶ広範囲かつ強力な打撃だ・・・。      ドンキー「何なんだよ!一体!!?」   子供リンク「だからさぁ・・・・・物分り悪いなぁ。         これが、マスターハンド様から授かった力なんだよ!」   ナナ「・・・さっきからマスターハンドマスターハンドって・・・      マスターハンドって何のことよ!?」   子供リンク「・・・僕が真に忠誠を誓う御方だ・・・・。         そして、この戦いの首謀者でもある!」   ピチュー「首謀者って・・・まさか・・・マスターハンドって・・・」   彼の言葉にピチューが震えた声を出す   嘲りつつ子供リンクが口を開いた   子供リンク「・・・そうだよ         創造の力を司る神のような存在の御方・・・         君達の様な愚者に姿を見せない為に・・・         純白の手袋で身を覆い尽くした御方だぁ!!」   ・・・純白の手袋。   そう・・・・真っ先に思い浮かんだ姿・・・   それは・・・競技場を、仲間達を滅茶苦茶にした・・・・・。   ドンキー「・・・お前・・・・何でそんな奴なんかに・・・」   子供リンク「君達は知らないんだ あの御方の素晴らしさを・・・・!!」   子供リンクが右手をかざす   それと共に彼の頭上から四本の青白いレーザーが放たれた!      ピィィ―――――ッ!!!      ッズバババババ!!   ピチュー「がっ・・・・?!」   ピチューの身体を高熱圧のレーザーが切り刻む!   ルイージ「ッピチュ・・・!!」   子供リンク「仲間なんかを気にして どうするというんだい?」      ッシュバァァン!!      ッバババババッ!!   ルイージ「・・か・・・・ッ!」   凄まじいスピードで方向転換、   四本のレーザーが一気にルイージを切り刻む!      子供リンク「愉快だなぁ・・・ 強大な力で相手をいたぶるのはねぇ・・・!」   ナナ「・・・・!!?」   突然、ナナが持ち上げられる。   そして、ステージから20mほど離れた場所から・・・   何者かに投げられたかのように、ステージ目掛けてナナが豪速で落ちてくる!   ナナ「・・・・・ッぁ・・・ぁぁあああああああああああ!!!?」   子供リンク「ッハハハハハハ!!一人目終了〜!!」   ドンキー「っくそ・・・させるか!!」   ドンキーがナナの落下地点へ滑り込む!   そして、その太い両腕でナナを見事に受け止めた!   ・・・しかし、その数秒後 ドンキーの表情が歪んだ。   そう、彼自身とルイージだけが知っている秘密・・・   その秘密が、ここで効果をもたらしてしまったのだ。   ナナ「・・・ドンキー・・・?」   ドンキー「・・・・なんでも・・・ねぇ。        気にしなくて良い・・・・ッ」   すぐに表情を元に戻す。   そして今出せる限りの言葉でナナを安心させた・・・・つもり、だが。   そのまま飛んで来た炎に包まれた矢を振り向きざまに避けて、子供リンクを睨み付ける。      子供リンク「っちぇー・・・まだ終わりには早すぎるか〜・・・         ・・・・だったら 徹底的に叩き潰してやるよ」   ルイージ「・・・・!!」      子供リンクがコキリの剣を構え直すと、ルイージに飛び掛った・・・!      ルイージ「ッ・・・” スーパージャンプパンチ ”!!」   子供リンク「バァーカッ!!効かないよ!!」   ッズゥウウウウウン・・・!!!   ・・・次の瞬間 何故かルイージはステージに突っ伏していた。   そして子供リンクがルイージの真上に飛び乗り・・・   剣を、思い切り突き立て・・・!!   「させるかぁあ!!」     ッドガァァアア!!   子供リンク「ぐあぁ・・・・ッ?!」   呻きながら後ろを向くと、ピチューの姿が。   恐らく背中に” ロケットずつき ”でもかましたのだろう。   子供リンク「っくそぉ・・・失せろ!!」      ズバンッ!!   ピチュー「ッ・・・・・ァ・・・・・ガ・・・・ッ・・・・・・!!?」    鮮血が周りに飛び散る。    それとともに切り捨てたもの・・・   ピチューの右耳が血の海に落ちる。      ピチュー「う・・・・わあああああああああああああ!!!?」      痛さのあまり発狂するピチュー、   そのままガクリとうなだれる・・・   子供リンク「ッ死ね!!」   頭の中が真っ白になったピチューに剣を突き刺そうとする・・・が!   クッパによる背後からの妨害で攻撃は失敗に終わった・・・。   クッパの繰り出した裏拳により、ピチューを通り越して吹っ飛ぶ子供リンク。   なんとか着地を成功させると、子供リンクの頭上からミサイルが発射される!      ニ発一組、それが三組発射された。   クッパ「ガアァァアアアアアア!!!!」   負けじとクッパはミサイルに火炎を吐き掛ける!   ミサイルはクッパを目前にして爆発・・・   後方から続く二組のミサイルも誘爆、   しかし爆風がクッパの視界を奪った。   子供リンク「墓穴を掘ったな・・・・!」   それを利用し、子供リンクが煙を破って突っ込んでくる・・・!      ナナ「墓穴を掘ったのは・・・貴方の方よッ!!」   子供リンク「・・・・・ッ!!?」     気づいたときには、子供リンクは凍り付いていた。   そう、爆風を逆手に取った作戦・・・   子供リンクが突っ込んでくることを予想して、   煙の中にまぎれていたのだ。   そして彼がやってきたらすかさず” ブリザード ”・・・   咄嗟の作戦は成功、彼の体を凍て付かせる事に成功した。   ルイージ「・・・・ピチュー・・・大丈夫・・・?」   ピチュー「・・・ッ・・・・・・ッ・・・・・ッ・・」   出血が凄いピチュー、止血の為に応急処置として   彼も右耳を凍らされているが、果たして大丈夫なのだろうか・・・?         ッピキ・・・・キ・・キキ・・・ッ   クッパ「そろそろ・・・割れるようだぞ・・・」      クッパの言う通り、子供リンクの氷が割れ始まる。   それと同時に氷をクッパとドンキーが囲む。   ッパキィィイイン・・・・!!   子供リンク「ちっくしょぉぉぉおおおおお!!!!          舐めやがってぇぇぇぇええええ!!!!」   氷が割れる。 同時に子供リンクが怒り狂って剣を振り回す・・・!     攻撃の構えをしていた二人が切りつけられ、怯んだ隙に子供リンクがその包囲網を潜り抜ける   ドンキー「くそ、逃げられた!」   子供リンク「死ねええええ!!」   彼が右手の人差し指でドンキーを指すと、   空中を舞う彼の上から青白いレーザーが発射され、ドンキーを切りつける。         ルイージ「てやああああ!!」   子供リンク「黙れぇえ!」   子供リンクが叫ぶと同時に空中ジャンプで迫ってきたルイージの体が弾き飛ばされる、   しかし次々と跳躍して子供リンクへ迫ってきた者達・・・ナナの” クイ打ち ”、クッパの” ひっかき ”をまともに喰らう・・・   子供リンク「ぐああああああああ・・・!!」   両者の攻撃によりステージへ落ち、倒れる子供リンク。   もはや反撃する余裕も無い。   彼が、普段の彼であったならば。   再び飛来したミサイルをクッパが火炎を吹き付けて爆発させ誘爆させる。   歯軋りした子供リンクが再び左手をかかげた瞬間───。   いつの間にか背後に回っていたドンキーの強力なパンチが彼を吹っ飛ばした。   悲鳴を上げつつ宙を舞う子供リンク、しかし、突如彼が空中で体制を整えると、   そのまま立ち上がる・・・そう、空中で。   ルイージ「なっ・・・・!?」   子供リンク「はぁぁ・・・はぁあ・・・・っく、そぉっ・・・!」      彼が呻く、しかし絶えず彼の真下からミサイルが発射され、飛来してくる・・・   今度は自力で攻撃を避ける、見えない攻撃を相手にするよりはまだマシだ。   子供リンク「くそ・・・くそっ!避けるなっ・・・・          いい加減消えろぉぉおおおおお!!!」   ナナ「・・・・!」   子供リンクが叫ぶ、同時に彼は空中に立ったままの状態で突進してくる・・・!   まるで、見えない浮遊物体に乗っているかのように・・・。      ドンキー「野郎、突っ込んできやがった!!」     子供リンク「終わりだぁぁぁああ、スマッシュブラザーズぅ!!!」      剣を構え、そして突っ込んでくる・・・   狙いはこの中の誰か一人などではない、そう・・・全員まとめて叩き切るつもりの様だ   子供リンクが剣を大振りし、まとめてメンバー達を切り裂こうとする・・・・が!   クッパ「バカめ・・・・!わざわざ自分で隙を作ってくれるとはなぁっ!!       ” クッパブレス ”!!」   子供リンク「な・・・・あああ!?」      ゴオオオオオオオオオオオオッ!!!     大振りになった事で大きな隙を作り出した子供リンクに、クッパの強烈な火炎が吐きつけられた・・・   悲鳴、いや、断末魔を上げて子供リンクは紅蓮の業火の中へ掻き消えていった。   続く