戻る ネス「・・・・」 ルイージ「うぇ・・・な、何・・・・?」 ただ困惑するのみのルイージ。 目の前に立つ少年が静かに目を閉じる。 ・・・ィィィイイン・・・・ ルイージ「!?」 突如、頭の中に奇妙な音が響きだした。 ―――ルイージ・・・・聞こえる? ルイージ「え・・・この・・・・・声は・・・」 ―――喋らなくてもいい・・・頭の中で返答して      じゃなきゃ、奴にバレてしまう ルイージ「(う、うん・・・・?!な・・・)」 ―――今、訳有りで真実を君に話すことが出来ない      でも、テレパシーならば君に教えることが出来る      僕達が突然君達を襲っていたのは――      操られていたからなんだ。    二十話  真実 ルイージ「(・・・操られてた!!?)」 ―――そう 厳密にはちょっと違うけど・・・     今、教える必要は無い     でも、僕達は今は正気に戻っている          何で君達を襲うのか――     それは、意識は返されているけど、     身体は奴に操られたままなんだ ルイージ「(・・・・?)」 ―――僕達はそれに必死で抵抗している     だからあんな風に警告したり奇妙に歩いたりしてたんだけど―     でも、ごめん。君達を、あんなにも傷つけてしまって。     ポポも僕達と同じ状況下にある。        ルイージ。     この戦い、君達には勝てない。        次々と他のメンバーがここに転送されてくる。勿論操られた状態で。     不利に決まっている――     ここは、逃げるんだ。この部屋の隅に扉が・・・     この部屋に入ってきた扉とはまた別の扉。     扉を抜ければ、その部屋はワープゾーンだ。ステージ整備用のね。     そこに行って、『 終点 』にワープするんだ。 そこに――この事件の、元凶が居る。   ルイージ「(・・・・・・・・・・・・・・。        分かった・・・。皆に知らせるよ!)」 ズズズ・・・・ッ ネスの超能力により、クッパがルイージの足からどかされた。 ルイージが立ち上がるのと同時に、フォックスとネスが駆け寄ってくる フォックス「ッグぅ!」 ルイージ「フォックス・・・ネス・・・       必ず、やり遂げてみせる!」 フォックスの攻撃をしゃがんで回避。 そのまま足を掴み、思い切り適当な場所へ投げ飛ばす。 ネス「ルイー・・・ジ、後は頼んだよ・・・・” PKファイヤー ”っ!!」 ッボォオオオオッ!! ネスの指先から放たれたPSIが火柱を上げる、 それをルイージが素早く避ける。 ルイージ「起きろぉぉおおおおおお!!!!」 そして、ドンキーの耳元に口を近づけて大声で叫んだ! ドンキー「ウォォォオオオオオッ!!?何だぁぁああ!!?」 クッパ「ヌガァアア!!?何事じゃぁあ!?」 ピチュー「ピ、ピィィチュウ〜・・・」 ドンキーが大声を上げながら飛び起きたせいか 運良く他の二人も飛び起きた。 新たにヨーヨーが伸びてくる、 ルイージが咄嗟に弾き返して後退する。 状況を察した他の三人もそれに伴い後退する。 ネス「” PKフラッシュ ”!!・・・・散って、皆!」 フォックス「” ファイアフォックス ”だ!横に回避しろぉ!」 二人が同時に攻撃を繰り出し、同時にその対処法を叫ぶ。 緑色の光が激しく輝き、広範囲の大爆発を巻き起こす・・・・ あらかじめバラバラに散ったメンバーの一人に狙いを定め、 火炎を纏い、床に直線状の焦げ跡を残しながらフォックスが突進してくる。 ポポ「ッ・・・・はぁあ・・・・はぁああ・・・はあぁッ・・・」 ナナ「・・・・・・・・。」 ???「プリュリュ、早まっちゃいけないよ〜」 ポポ「・・・ップリン!!よくも邪魔を・・・・ッ!!」 プリン「邪魔だって言ったって・・・     勝手に身体が動かされるんだもん、仕方ないんだよ〜」 レイガンから放たれた光線は、突然現れたピンク色の球体・・・ プリンの妨害によって狙いがポポの額から左肩にずれていた。 蒼い防寒服は少しずつ紅く染まっていく・・・ ナナの防寒服は、紅みが少し濃くなっていた。 プリン「ホラ、落ち着きなよ こんなときに取り乱してどうするんだよ・・・     アイツも君の行動には驚いたみたいで、反応できなかったらしいくてね、     危うく君が死ぬところだったんだよ?全く〜」 ポポ「・・・・・・・。」 ヴン・・・・ッ ナナ「・・・・この音は・・・ッ」 先程ポポ達が姿を見せたとき響いた音。 今、プリンが現れたときにも鳴り響いた音。 この音は、ここへ何かが転送されてくるときの音らしい。 予想も当たり、音の鳴った方向にはピンクのドレスを着用した女が。 プリン「プリュ・・・、『 ピーチ姫 』も来ちゃったみたいだね・・・」 ポポ「ピーチ姫・・・・ッ!?     まさか、唯一まだ意識を奪われている状態の・・・!!?」 ナナ「どういうこと・・・・?」 プリン「・・・話してる内に攻撃しちゃうかもしれない。     でも・・・避けながらで良いから聞いてね」 まるで、そのタイミングを狙ったかのようにプリンが飛び掛ってきた。 ナナ「・・・・・ッ!」 プリンの蹴りをハンマーで即座にガード! 右腕が痛むが、気にせずにハンマーを両手で握り締める。 さらにポポが放ってきた氷の塊は足で蹴り返した。 ポポ「・・・・僕も説明する    皆・・・僕達を襲ってきた皆、操られていたんだって」 ナナ「!!・・・・・そう、なの」 明らかに動揺しながら話を聞く。 易々と信じられる話ではない、それは分かっている。 しかし、あのポポが言う事、仲間であったはずのプリンも言おうとした事。 操られる?そんなマイナーなものが?何かの物語で良く見るような言葉が? この、恐ろしい戦いの裏にそんなものがあったとは思ってもいなかった。 直後プリンが蹴りを入れてくる、 咄嗟に判断できなかったナナが蹴り飛ばされるも、 プリンがゆったりした調子で話を続ける。 プリン「・・・で、皆、君達に向かっていって死んでいった     ・・・ネスはアイツに殺されたんだけどね」 ナナ「・・・・?」 疑問を顔にあらわにすると、いち早くそれを読み取ったポポが解説を始める 殴りかかってこなければ良かったが、自慢のジャンプ力で拳を避けて後ろ向きに彼の話に耳を向ける ポポ「僕を連れ去った後、ネスは僕達を殺した犯人にまた殺されたんだ    でも、それは意味があったんだ。僕も連れ去られてから殺された。    そして、皆と同じように生き返った・・・その犯人の力によって」 プリン「その際、身体に意識が戻ってくる前に     メンバー全員の神経にアイツはその『 力 』を流したの。     意識が戻った後は、アイツの操り人形というわけ。     ちなみに他の仲間達、君達にけしかけられた仲間は『 意識 』にアイツが様々な感情を覚えさせ、     個人によって怒りや恨みなどの感情を増幅させられて──、     正気じゃなくなり、アイツに忠実に従うロボット的なモノに仕立て上げられていた」 ナナ「それで・・・こんなことに・・・・」 「そうよ。説明ご苦労様♪」 「「!!!」」 見下したような口調、そして今のセリフ。この声色・・・一人しか居ない、それは・・・。 ナナが振り向く、既に二人が目の前の桃色のドレスを着用した女性を睨みつけている 紛れも無くその女の正体は、キノコ王国王女・・・ピーチであった。 ピーチ「プリン・・・ポポ・・・     よくもバラしたわね・・・・?     どうなるか、分かってるんでしょうねぇ?!」 ポポ「君は間違っているんだ     アイツなんかに従う君は、間違っている!」 ピーチ「あらあら、今貴方が言ったばかりよ?     私はまだ意識を奪われているんでしょ?」 プリン「ッ・・・・」 嫌味たらしい言葉と眼差しを三人に投げつける一国の王女、 そして鋼鉄で出来たのフライパンを振りかざす。 ピーチ「私はこの戦いの指揮官。     私に逆らえば、貴方達全員、     永遠の苦しみに落とされることになるわよ・・・?     もっとも、身体は思い通りに動かせないから・・・     逆らえるわけ無いけどねッ!!」 もう一度フライパンを振りかざした。 その瞬間、ポポとプリンがナナに向き返り、襲い掛かってくる! プリン「プリっ・・・・!」 ポポ「ナナ・・・逃げて!    奴は、終点に居る!乱闘ステージの、終点に!!」 ナナ「ごめん、二人ともッ!    ” ブリザード ”!!」 ビュォォオオオッ・・・ カキィィイイン・・・! 右腕にダメージを負っているため、吹雪の威力が落ちている。 それでもプリンの足を凍て付かせ、多少の時間でも動きを止める事は難しいことではなかった。 ポポ「うわぁぁぁあああ!!」 大きく跳躍し、片腕を増したに突き出したポポが、空中から” ブリザード ”を放ってくる! ナナ「ってぇえい!!」 ナナがその反撃として吹雪を手の平から巻き起こす・・・! ッビュォォォオオオオオ!!! ビュォオオオォォォオオッ!! 二つの吹雪が対立しあう、 威力が落ちているナナの吹雪。 少しずつ吹雪は押されてきているが―― 幸いにも、ポポは空中。つまり・・・ ポポ「ッ・・・・ぐぁああ!!」 ・・・” ブリザード ”の中に落ちていくのだ。 防寒服を着ているせいか、ダメージを与える事はやや困難。 しかし、それでも彼の動きを封じるのには十分すぎる。 プリンを縛る氷がひびを入れていることを気にしつつ、 ルイージ達の元へ走り出す! ピーチ「フン・・・仲間と合流して・・・どうしようっていうのかしらね?」 駆け出す少女の後姿を見つつ、意地悪くピーチが言い放った。 ネス「わああああ・・・!」 フォックス「ぉおおおお・・・ッ!!」 駆ける少女の真上を二人が舞う、 どうやら仲間の誰かが吹っ飛ばしたようだ。 その隙に仲間の下へたどり着いたナナ、息を切らせながら声を出す ナナ「皆!」 ドンキー「おぉ、ナナか!無事だったか!」 クッパ「ヌ?その紅いのは・・・」 ナナ「良いから!早くここから逃げるのよ!     皆、操られているのよ!!」 ルイージ「大丈夫。僕が今皆に話した      ネスのおかげで知ることが出来たんだ」 ナナ「そう・・・・それじゃあ」 ピチュー「早く、終点に行こう!」 すぐに全員が承知、奥に見える扉に目をやり、駆け出そうとする。 しかし事がそう上手く運ぶとは限らない、目の前に桃色のドレスを着た女・・・やはり、来てしまった。 そう易々と見逃してくれるはずも無い、片手にフライパンを構えたピーチが微笑しながら立ちはだかる。 ピーチ「そうはいかないわよッ!」 クッパ「!!!?」 ルイージ「ピーチ姫ッ!?」 ッブォオン! ピーチがフライパンを振るう。 その、合図の後には・・・・ ピーチ「さっさとまとめて地獄に堕ちなさい!!」 ネス「っく・・・!!」 フォックス「う・・・ぉおおお!!」 体の自由を奪われている仲間達が襲い掛かってくる。 ネスの” PKハンドスタンプ ”、 フォックスの” ファイアフォックス ”が同時に彼等を襲う! クッパ「許せ、ネス、フォックス・・・・     ・・・ゴォァアアッハァァアアアア!!!」 突進してきた二人をクッパの吐き出した業火が包み込んだ! だが、その後ろからピーチがゴルフクラブを持ってクッパに飛び掛った! クッパ「ヌッ・・・!」 ピーチ「喰らえぇぇえええ!!」 ッガァアン!! 思い切りゴルフクラブを振り下ろす! だが・・・クッパの硬い腕の前には、 ゴルフクラブも音を立ててへし折れてしまった。 クッパ「お返しなのだ!” ブルヘッド ”!」 ピーチ「・・・” キノピオガード ”。」 ボフゥンッ! キノピオ「ぎゃああああああ!!」 ピーチ「うるさいわね、黙ってなさい!」 クッパの攻撃がピーチの突き出したキノピオによって防がれる、 同時に吹き出た菌・・・それはクッパの目をくらませ、毒として体内に入り込み苦しませる。 ルイージ「” ファイアボール ”!” ルイージロケット ”!!」 ルイージが手の平から緑色の火球を繰り出し、 直後に自らが自爆覚悟の頭突きを喰らわせようとピーチへ跳ぶ。 しかし、瞬時に取り出したキノピオでガードされ、火球はかき消され、自身はクッパと同じ運命を辿る。 ドンキー「おらあああ!!」 ピーチ「むさ苦しいったらありゃしないわね!     低脳ゴリラはそこら辺の屍になってなさい!!」 ガァアアアン!! ドンキー「ぐふっ・・・!」 痛い衝撃と言葉によりその場にくず折れるドンキー。 恐らく後者によるダメージが深いと思われる。 ピチュー「” こうそくいどう ”!」 ピーチ「・・・・・それがどうしたのよ?」 立ちつくすスピーチの周りをがむしゃらに駆け回るピチュー、 半ば呆れたようにピーチが呟くと同時に彼女の付近で倒れていたドンキーが立ち上がり、ピーチに殴りかかった! しかしそれは硬いフライパンによってガードされる、だがドンキーは歯軋りさえしなかった。 別の仲間・・・ナナがピーチの後ろに回りこんでハンマーを構えていたからだ。 ナナ「” クイ打ち ”!!」 ピーチ「なっ・・・・!?」 ゴギィン!! 手痛い攻撃にきゃしゃな体がドンキーの足元へと転がっていく、 それを持ち上げて遠くへと投げ飛ばすドンキー。 壁に激突し、彼女がうなだれた。 ドンキー「倒したか!?」 クッパ「アホ!ピーチちゃんを殺す気か!!」 ドンキー「今更何言ってんだアホが!!しかもさっきお前も攻撃してただろうが!!」 ピーチ「フフ・・・心配しなくても大丈夫よぉ・・・」 「「っ!?」」 言いながらピーチが立ち上がる、 髪の毛はグシャグシャに乱れ、頭部から血を流し、 ほとんど顔が見えない状態のピーチがその乱れた金髪の中で気味の悪い笑みを見せた。 ルイージ「ひぃっ・・・・!!?」 ナナ「ッ・・・・!」 ピーチ「そんなに怖がらなくても良いじゃない・・・     ふふ・・・うふふふふふ。ハァ・・・トの、器ぁ!!     私はいくら攻撃されようが、この常備アイテムで回復出来るのよ!!」 彼女はどこからか取り出したハートの器を高笑いと共にかかげた、 止めようとピチューが走るが遅かった、彼女はアイテムを服用してしまった。 ピーチ「ほほ・・・・お〜っほっほっほっほっほ!!     あんた達に!勝ち目なんか!全く無いのよぉ!!     さっさと諦めちゃいなさい・・・!」 ルイージ「諦めるもんか!」 ピチュー「そうだそうだぁ!」 ピーチ「くッ・・・うっとうしい奴等! ” ピーチボンバー ”!!」 ピチュー「” ショートでんげき ”!!」 ッバチバチ!! ピーチ「ッキャァア!!」 カウンターを受けるようにピーチが弾かれた、 ピチューの近距離向きの電撃スマッシュ攻撃だ。 ルイージ「もう・・・躊躇しない・・・       仇を、討つんだぁぁああ!!」 次の瞬間、ピーチが宙を舞った。 ルイージによる本力の” ファイアジャンプパンチ ”が炸裂したのだ。 ドンキー「皆、走れ!!」 ドンキーの叫びに釣られて全員が同時に走り出す。 行き先は、ワープゾーン 整備用。 途中の氷付けになったメンバーを見たが、 あえて気にせずに部屋に飛び込む。 その瞬間、プリンの氷が砕け、ピーチが床に叩きつけられた。 ピーチ「っぐ・・・待ちなさい!!」 ピチュー「待つ・・・もんかッ!!」 一気に五人が終点への瞬間移動装置に押し寄せる。 ナナ「どうやって移動するの!?」 ルイージ「このボタンが・・・きっと、そうだ!!」 ルイージが装置の脇にある紅いボタンを押した。 その瞬間、五人とも・・・その場から、消えた。 ヴン・・・・ッ ・・・・少し遅れて、新たなメンバーが現れた。 続く