戻る ドンキー「なッ・・・・お前等は・・・・!!?」 ナナ「そんな・・・嫌・・何で・・・・何で・・・」 ルイージ「うッ・・・あああああぁぁ・・・ッ」 ピチュー「何でいつも・・・いつも、こうなんだよォッ!!」 クッパ「貴様も・・・奴の差し金と成り下がったか・・・!     ポポォオオオッ!!!」 ポポ「・・・・・・ごめん」 ネス「・・・・・・・。」 フォックス「・・・・・。」 ・・・自分達が倒したはずのフォックス。何故生きているのかは分からない。 ポポを連れ去ったネス。あの時の表情とは思えないほど悲しそうな表情だ。 当のポポは俯きながら何か、言葉を呟く。いつものハンマーは握っていない。 ドンキー「・・・フォックス、何で・・お前が生きているんだ?」 フォックス「・・・・『 生き返った 』。簡単に言うとだ・・・。」   十九話  困惑 ルイージ「生き返った・・・・?どういう・・」 ッパキュン! ルイージ「ッことぉお!?」 フォックスの持つブラスターから光線が発射された。 不意を突かれたルイージだが、即座に身をかわす。 クッパ「ック・・・やはり、敵なのだろう!?     我輩達を殺さぬには、死んでも死に切れないということか!!」 フォックス「ち・・・違う!!       話を・・・・聞いてくれ・・ッ!」 ピチュー「話を聞くも何も、攻撃してるじゃないか!」 フォックス「・・・・・・・う・・ッ!!」 フォックスの強い蹴りがクッパを襲った。 突然のこと、フォックスが猛スピードでクッパに接近し、蹴りを入れたためクッパは避けることが出来ない。 鈍い音ともに呻きながら数歩後退したクッパだが、すぐに体勢を立て直した。 ネス「・・・く・・・・!!」 フラフラと、明らかに不自然な歩き方でネスが歩み寄ってきた。 そして、突然何かに憑かれたかの様にピタリと動きを止め、俯く。 ドンキー「何だ・・・?」 ルイージ「さあ・・・でも、気をつけないと・・・!」 二人が会話してる間にも、ネスが顔を上げる そのまま右腕も上げ、人差し指を突き出して・・・ ネス「ッ・・・さ、さけ───” PKファイヤー ”・・・!」 ゴォオオオッ!! ルイージ「うわっと!」 ドンキー「うぉおっ!」 指先から放たれた、炎という形が集結されたPSI。 咄嗟に的となったドンキーとルイージが跳躍し、回避するが、 彼等が立っていた場所に落ちたPSIの力が爆発し、紅蓮の炎が柱状に燃え上がる。 ドンキー「くぅっ・・・」 ネス「・・・・ぴ、・・・” PKサンダー ”!!」 バチバチバチィッ! ドンキー「ちくしょうッ!」 ルイージ「ひぃいい!!」 新たに放たれた電撃が集結したPSI、 着地したドンキーが跳びまわって避けようと試みるが 電撃、否、PSIの塊は跳びまわるドンキーを追って来る・・・ そして跳躍中の彼の真下から回り込んできた電撃がドンキーの腹部に直撃、 感電しつつ落ちていくドンキー・・・下ではネスがバットを構えて待っていた。 ルイージ「さ、させるかぁッ!」 ネス「・・・・・!!」 ドグゥッ!! ルイージ「かはっ!?」 無言でネスがバットをルイージの腹部に突き出し、仰向けに転倒させる 更に落ちてくるドンキー、彼を覆う影が大きくなっていく・・・恐怖と悲しみと不安と───。 とにかくネガティブ関連な表情を混ぜ合わせたような顔をしたネスがバットを構えなおし、無防備な状態のドンキーに・・・! ネス「うわあああああああ!!」 ドンキー「ォォオオオオ!!?」 ッガァァァァァァァァンン・・・・ ・・・その木製バットを、振るった。 当然ながら、ドンキーは手痛いダメージを負い、空中で吐血する・・・ バットを振るう強烈なスマッシュ技、” バットスイング ”。 それを腹に喰らってしまったドンキーが凄まじい速度で吹っ飛んでいく、 吹っ飛んだドンキーは壁に激突、壁に大きな亀裂が入り、巨大な体が床に落ちる。 しかし、そんなドンキーに休む間も与えずに飛来したPSI、かすかな熱気を放ちながら放たれた” PKファイヤー ”が ドンキーが倒れていた箇所に落ち、激しい火柱を上げる・・・咄嗟に横へ転がって回避しなければ、大やけどをしていた所だ。 ポポとナナが対峙する。 アイスクライマーとして今まで共に戦ってきた二人が、 お互いをにらみ合い、戦いの構えを取っている、が・・・やはりそのその表情は悲みを訴えている。 ポポ「ッ・・・・・・・・・」 ッキィィイイン・・・  ポポのかすかに歪んだ口元は、何かをとまどっているかのように思えたが、 彼は無言で右手の平に冷気を集結させ、自分の頭くらいの大きな氷の塊を作り出す。 それを床に落とすと、かつての” アイスショット ”と同じ要領でそれを蹴り飛ばし、ナナ目掛け滑らせてきた。 ナナ「・・・・・っく!」 ッパキイィン! ナナがハンマーを突き出し、向かってくる氷を砕いた。 粉々になった氷の破片が散る、それは一つ一つが美しく輝き、そして床に落ち溶けて行く・・・ まるで、今までスマッシュブラザーズとして過ごしてきた、幸せが消え去っていくかのように。 破片が全て消え去ると、対峙した青い防寒服を着用した少年が俯き、何かを呟く。 ポポ「ごめん・・・・ごめん・・・・仕方が無いんだ、仕方がない・・・    うわ・・・・うわっ、やめろ、やめろおおおおぉぉ!!!」 ナナ「!?」 静かに言葉を繰り返しながら、突如絶叫するポポ。 ポポが防寒服の中に忍ばせていたレイガンを抜く。 形状からしてあのレイガンは殺傷能力の高い旧式のもの、 そして、彼はそのレイガンを構え――、トリガーを、引いた。 ッバギュゥウン!! ドス・・・・ッ! 放たれた鋭い光線は、躊躇なく彼女の右腕を貫く・・・ 呆然とポポを見つめ、ハンマーを取り落とすナナ。 直後、鋭い痛みが傷口を始まりに右腕全体に走る。 ナナ「あッ・・うあッ・・・うああああ!!!」 血が噴出す右腕を左手で押さえながらその場に崩れ落ちる。 痛みにより極限まで見開かれた目、その視界にはおびえと悲しみを表情に見せるポポの姿が映る。 ポポ「ナ・・・、ナナぁ!うわああああああ!!    嫌だ・・・嫌だ・・・駄目だ・・・ぐがッ・・・や・・・・、    やめろ・・・やめ、ろ  やめろ・・・・やめ・・・やめろ!    やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ!!    駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!      や────!!やめろぉぉおおおおおおお!!!!」 ッガ!! 発狂したポポが額にレイガンを突きつけた、 血が流れ出るのにもかかわらず唖然とするナナの姿は視界に入っていない、 周りで行われている戦いの事ももう彼の頭の中には全く無くなっている。 ポポ「殺す・・・・殺すんだ・・・僕を・・・・    仲間・・を、友達を・・ 傷つけた報い・・・・だぁあ・・・・ッ    死ねぇぇぇええぇぇぇええええッ!!!」 ナナ「・・・・・ッ!!!?」 ヴン・・・ッ ッバギュゥウン!!! フォックス「ッ!!」 ッヒュ・・・! フォックスの足が風を切る 標的となったピチューが緊急回避で避けたのだ。 クッパ「ウガァァアアアアアッ!!」 フォックス「・・・・!!」 隙の出来たフォックスの脇からクッパが鋭いツメをつきたてようと、両手を振り上げる・・・ 曲線を描き、そして硬く、鋭く尖ったそのツメの先端に触るだけで血が吹き出そうである、 しかしフォックスは表情にはとまどいの色を見せてはいたものの、普段の彼とは思えない程に早く体制を整え、 高く跳躍してクッパの運針の一撃を回避。そして空振りしたクッパの真上から、火炎を纏い突進する技、” ファイアフォックス ”。 ドゴォオオオオオッ!! クッパ「グガァアッ!」 火を纏った狐の流星は巨大な怪物の脳天に直撃、 ・・・したと思ったのもつかの間だった、辛うじてクッパはその豪腕でフォックスを受け止めていた。 その代償として、腕に大やけどを負ってしまったのだが・・・。 クッパの焼けただれた腕を蹴り、クッパの目の前に着地するフォックス 苦虫を噛み潰したような表情を見せつつ、ブラスターを抜いてトリガーを引く。 光線銃の速度にはかなわなかったクッパ、無数に放たれた光線がクッパの硬い皮膚を焼き焦がす。 フォックス「かぁ・・・・・ああ!!」 シュバァアッ!! クッパ「!!」 フォックスが苦しそうに吠えた後、” フォックスイリュージョン ”による瞬間移動でクッパの懐にもぐりこみ、 その速度と威力を利用し、クッパの腹へ裏拳を叩き込んだ。 クッパが呻き、その巨体を揺らす。直後、放たれたフォックスの” サマーソルトキック ”によりとどめを刺されたクッパがついに倒れた。 フォックス「くぅ・・・!クッパぁ・・・!!すまない・・・・!!!」 ピチュー「・・・?フォックス・・・・・?」 倒れたクッパにフォックスが必死に詫びる、 不思議に思い、一瞬・・・たった一瞬だけ、気を緩め警戒を解いたピチュー。 突如振り向いたフォックスが驚いたような表情でピチューの首を掴みあげる。 ピチュー「な・・・・!く、ぁぁ・・・!!」 フォックス「ぴ、───ピチュ・・・・・す、まな」 ッダァァアアン!! 言葉の途中でフォックスがピチューを床にたたきつける、 大きくバウンドしたピチューを再び掴んだフォックスがピチューを掴む腕に力を入れて子ネズミを締め上げる。 ピチュー「かっ・・・・ぁあああ・・・・!」 フォックス「ック・・・・離せ、俺・・・       手を・・・離すんだッ・・・・・!!」 ピチュー「っ・・・・・・!!?」 困惑するピチュー、しかしフォックスが突然ピチューを宙高く投げ捨てると 今度は脇に倒れるクッパの尾を掴み取る。 フォックス「ぐがッ・・・・あああぁぁあああ!!」 そしてフォックスが、気を失ったクッパを持ち上げ、振り回し始める・・・・! ネス「ぅ、うあ・・・ッ、PK、・・・” PKサンダー ”・・!」 バチ・・・バチバチッ・・・・ 苦しそうに呻いた後、ネスの身体から蒼いイカズチが放たれる そのイカズチは、ネスの背中に回り込み、自身に直撃した・・・! ネス「ぐ・・・・ああああああああ!!!」 その瞬間、ネスの体が青白い電撃に包まれ、豪速で床を滑るようにドンキーへ突進!! ダァァアアアアアアアンッ!! ドンキー「ウゴハァァアアア!!?」 ルイージ「ドンキーー!!」 電撃に体を蝕まれ、ネスと共に吹っ飛ぶドンキー。 巨体が床に落ち、床のタイルが砕け散る。 少し遅れて着地したネスが即座に指先に集結させていた ” PKファイヤー ”、” PKサンダー ”の順に攻撃系PSIを解き放つ。 ルイージ「ぐっ・・・・!!」 咄嗟の緊急回避、燃え上がった火柱を回避する事は出来た。 しかし第二撃、” PKサンダー ”というPSIが無ければダメージを負うことは無かった、 青白い電撃が体中を走り巡り、ルイージが体を痙攣させて床にくず折れる。 「避けろ!!」 突如誰かの声が響いた、 次の瞬間、クッパの巨体が飛来、無数の鮮やかなピンク色の光線のおまけ付き。 ドォォォォオオオオオオン・・・・・ッ!! 巨体が床に落ちると部屋全体が揺れた、 振動で他の部屋から瓦礫が崩れるような音がした気もする。 何よりの被害を受けたのはクッパを投げつけられたルイージである。 ルイージ「ぐぅ・・・がッ・・・・ぅううう・・・」 電撃を喰らっていなければ避けられていたものを。 いや、電撃を食らわずとも今の声が無ければどの道こうなっていたはず・・・・、 ルイージはクッパのコウラに左足を挟まれてしまっていた。 運悪くクッパは気絶している。 これでは、身動きが取れない――。 そんな事考えていると、彼を暗い影が覆った。 ネス「はーっ はーっ はぁぁあ・・・・ッ」 何故か息を荒くしたネスが、ルイージの前に立ちはだかっていた。 ネス「駄目だ・・・くそぉ・・・駄目・・・・なんだッ!!」 ルイージ「え、え・・・・?」 ルイージのすぐ脇にバットが振り下ろされた。 ネス「ルイー・・・うぐ・・・・ッ」 何かを喋ろうと口を開いたネスだが、突如口を紡ぐ。 そのまま、バットを振り上げ、再びバットを振り下ろした!! ルイージ「うわ・・・・・ッ」 ッギュウン!! ッズガ!! ネス「ッうぐ・・・・・」 ルイージは慌てて手で顔を覆った。 が、先程クッパが飛んで来た方向―― フォックスの立ち位置から、ピチューが豪速で飛んで来た。 ピチューはネスに頭突きする形でぶつかり、力なく床に倒れる。 その衝撃で、バットを振り下ろす途中でバランスを崩し、 ネスが倒れてバットは遠くへ転がってゆく。 だが、それでも安心は出来なかった。 クッパとピチューを投げつけてきたと思われる人物・・・、フォックスがこちらへ駆け寄ってきていた。 フォックス「ぉぉ・・・ぉおおおおおお!!」 ルイージ「クッパッ!クッパ、起きて、起きるんだ!       ピチューとドンキーもッ!早く・・・・起きて・・・・」 必死にルイージが叫ぶが三人は目を覚まさない。 その間にもどんどんフォックスがフラフラと近づいてくる。 ネス「っく・・・・うぅ・・・ぐぐ・・」 無理矢理立ち起こされるような感覚に襲われながらネスが立ち上がる。 そして、バットの代わりにヨーヨーを構える。 ルイージ「そ、そんな・・・」 ルイージが絶望の声を上げた。 こんな状態の彼にちゃんと届くだろうか・・・ 今、やっと閃いた、真実を彼らに伝える方法・・・・。 ネスはフォックスに目配せしながらルイージに手を向けた。 こうなったら、フォックスに出来るだけ ” 奴の操作 ”に抵抗させて・・・出来る限りのことを、やってみる・・・。 ナナは今にも倒れそうだし、ルイージはこの有様。 でも・・・やるしかない。彼らに伝えさえすれば・・・ きっと皆、理解してくれる、信じてくれる。 フォックス「・・・・(ネス・・・・いけ!)」 ネス「・・・・」 ルイージ「うぇ・・・な、何・・・・?」 ただただ困惑するだけの目の前の” 仲間 ”へと、意識を集中した。 続く