・・・所詮そんなものですか   貴方の言う洗脳とは   そんな小細工、私には効きませんよ   これでも結構長く生きてるものでね   私は古い生物なんです   そんな、普通の生物を対象にした能力――   私に通用するはず無いじゃないですか   でも、貴方の力は計り知れない   今は―――貴方を欺くことにします         十七話  欺きの影   ズバァァァアアアアッ!!! ルイージ「うああああああ!!」 ドンキー「ぐぉおああ!!」 クッパ「グガァァアアアアア!!!」 ナナ「ッぁぁあああああ!?」 ピチュー「ッグ・・・ぁあ・・ッ」 ダークリンクの強力な反撃が彼等を襲う。 全員の鮮血が飛び散り、その剣は紅く染まった。 ダークリンク「・・・・・。」 ダークリンクが立ち上がる。 固まって倒れる彼等に、少しずつ近づいてゆく。 ドンキー「ッが、ぐぅ・・・」 ダークリンク「・・・・・?」 ドンキーが呻きながらもその腕を支えにし、立ち上がる。 ドンキー「ダークリン・・・ク       俺は・・・・俺は、絶対に・・・・       負けねぇぜ・・・・ッ!!」 ダークリンク「・・・・・ッ!」 ドンキーがかすれた声で言い放つ。 ダークリンクはまた戦いの構えを取る。 そして、次の瞬間。 ドンキー「ウォオォォォオオオ!!」 ドンキーが叫びながら、再びダークリンクに飛び掛る!! ドンキー「喰らいやがれぇえ!!」 ダークリンク「・・・ッ!!!」 ッガァァアアアン・・・・!! ───” ドンキーヘッドバッド ”。 しかし、ドンキーによる頭突き攻撃は 惜しくもダークリンクの盾によって防御されてしまう。 ドンキー「ッチ・・・・だが・・       もう、お前は盾を使えねぇぜ?」 ダークリンク「・・・・・ ・ ・ ・?        ・・・・・・ッ!!」 ダークリンクの漆黒の盾は、綺麗に割れていた。 ドンキーの強力な一撃が決まった事により、 ついに漆黒の盾は盾としての役割を果たせなくなったのだ。 ドンキー「行くぞオラァァアアアア!!!」 ダークリンク「ッ!」 ダークリンクがドンキーの拳を割れた盾で防ぐ、 もろくなった半分に割れた盾は砕けたが、 ダークリンクはそのまま素早くドンキーの後ろに回りこみ、 素早くドンキーの身体を切りつける! ドンキー「ッグ・・・ォオオオオオオ!!!」 ダークリンク「ーーーーーーッ!!!」 強力な斬撃がドンキーを襲う、 だがすぐに緊急回避で避けるとダークリンクの顔面にキツイ一撃を食らわせる!! ダークリンク「〜〜ッ!!」 吹っ飛ばされるダークリンク、 宙を舞った後ダークリンクが椅子の残骸が散らばる床に落ちる、 すると突然ダークリンク身体は床へと染み込む様に消えていった・・・。 ドンキー「・・・やった・・・・か?」 ドンキーが呟き、警戒の構えを解いた ・・・・・が!! ダークリンク「・・・・ッ!!」 ドンキー「・・何ッ!?」 ズバアアア!! 影から再び出現したダークリンクがドンキーを切り裂く・・・・ 倒したと思わせて、その隙を狙い打つ戦法、まさに欺きの影である。 ズバァッ! ズバン! ズバン! ザシュゥッ!! ドンキー「ぐぉおおお!!」 ダークリンクの追い討ち、幾度となく振るわれた剣を 片腕で防御しつつ距離を置くドンキー、そろそろ腕に力が入らなくなってきている・・・ それでもドンキーはなんとか防御する事に成功するが、素早く距離を置いた敵が剣を構えなおし、突進してくる・・・! ダークリンク「・・・・・ッ!ッ!ッ!ッ!ッ!!」 ズバッ ズバァアンッ! ザシュシュシュシュシュシュッ!!  ドンキー「ぐぉ・・・ぉおおおぁああああ!!」 続いてダークリンクの突きの嵐、” 幻影斬り ”・・・ まさに名の通り、剣を高速で何度も突きを繰り出す事によって 相手に幻影を見ている様な状態に陥れそのまま相手を切り刻んでいく剣技。 無防備な状態のドンキーを容赦なく切り刻んでいくダークリンク、 その強靭な肉体のおかげか致命傷は与えられてはいない、が。 さすがのドンキーとはいえ今まで何度もかつての仲間達と危険な戦いを繰り広げている、 彼の体力も限界に近いと言う事が、彼の鈍りつつある動きによって証明されていた。 ドンキー「こ、のぉ・・・!” ハンドスラップ ”!!」 ダダダダダダダダダダダッ!! 今度は大きな手の平で床を何度も叩きつける。 それによって生じた衝撃波がダークリンクを襲う! ダークリンク「ッ・・・・ッッッ!」 確実にダークリンクのダメージが溜まってゆく。 何度も言うが、これはダメージが%に変換される戦いではない。 何度吹っ飛ばされても、吹っ飛ぶ速度や高さは変わらない。 そうなると、吹っ飛んで連続攻撃から抜け出すことは不可能。 つまり、この様なハメ技は多大な威力を発揮するのだ。 ドンキー「ヘヘッ・・・今のお前のダメージを%に変換すると・・・       大体・・・・・200、位か・・・・?」 ダークリンク「・・・・・。」 成す術無く攻撃を喰らい続けるダークリンク 止むことなく攻撃を続けるドンキー。 ・・・だが、その攻撃に変化が見え始めた 少しずつ、” ハンドスラップ ”の威力と速度が落ちている。 流石にドンキーも疲労している、体力的にも、精神的にも。 ダークリンクはその隙をうかがっていたのだ。 ダークリンク「・・・・・・ッ!!」 ット・・・ ドンキー「しまった・・・!?」 ダークリンクが一番大きく出来た隙に大ジャンプで攻撃から抜け出した。 それを許してしまったドンキーに、気味の悪い微笑を見せるとダークリンクが空中から弓を引く・・・ 次の瞬間、黒い光を放ちつつ鋭い矢が高速で飛んできた・・・・! ドスッ!! ドンキー「グガぁ・・・・ァがはっ!!」 体に矢が突き刺さったドンキーが吐血、 膝を床につき、うな垂れる・・・・が、すぐさま顔をあげ、ダークリンクを睨みつけると ドンキーは残った力と気力を振り絞り、向かってきた新たな矢を弾き返し、 着地したダークリンク目掛け腕を振り上げて襲い掛かった・・・! ッズバァア!! ドンキー「グアッ!」 ドンキーの攻撃が敵の届く事は無かった、 ダークリンクがドンキーの突き出された腕を切りつけたのだ・・・・、 一旦ダークリンクとの距離を置くも、あちこち切りつけられた部分が痛い・・・ ここまでやられて、生きている事さえ奇跡と言うべきだが。 それとも、スマッシュブラザーズの一員なら、これぐらいで死ぬ事は無いのだろうか? ダークリンク「・・・・ッ! ッ! ッ! ッ!!」 ” 幻影斬り ”。 凄まじい速さでドンキーに連続で剣を突き出す。 ドンキー「(転がり回避ッ!)」 ゴロッ・・・ 斬撃の嵐を転がって回避、ダークリンクの背後に回る。 ドンキー「オラァッ!!」 ズドォン!! ダークリンク「ッ・・・・!!」 そのままダークリンクの背中に強烈な拳をねじ込んだ、 凄まじい速度で吹っ飛ぶダークリンク、 椅子に直撃し、倒れこむ・・・ その隙を狙い、ドンキーがダークリンクに接近し、 ダークリンクの衣服を掴み取ると大きく上へ放り投げた! ドンキー「今ならテメェも反撃できないはず。       これで幕を閉じさせてやるッ!!」 ダークリンク「・・・・!!」 そして、なすすべなく落ちてきたダークリンクを見やり──。 ドンキー「” ジャイアントパンチ ”!!!」 ッドゴガァァアアアアアアン!!!! 今までに無いスピードで腕を振り回した後、ダークリンクを殴りつける。 凄まじい勢いでダークリンクが吹っ飛んでゆく・・・・、 次々と椅子とその残骸にぶつかりながらもその速度は落ちず ついに壁に激突し、そのまま壁を突き破る。 そして・・・ダークリンクは黒い霧へと姿を変えた。 黒い霧は風に吹かれるように消えていった。 ドンキー「っへへ・・・・ハァ・・・ハァ。       どんなもんだ・・・グッ・・・・く・・・       お、・・・俺一人で・・・・勝ったぜ、皆・・・・」 ッバタ! それを見届けたドンキーは突然床に突っ伏した。 右腕がかすかに震えている。 ドンキー「ッ・・・ハァッ・・・・ハァアッ・・・!」 目だけを動かして自分の右腕を見る。 今まで何度も、 剣を掴み取った手。 斬撃を受けてきた腕。 敵を何度も殴りつけてきた腕。 やはり、無理をさせすぎたようだ。 その腕は、ほとんど使い物にならなくなっていた。 そう悟ったとき、見慣れた靴が視界に入る。 ルイージ「ドンキー・・・?大丈夫・・?       ダークリンクは・・・・?」 目の前には、緑色の帽子と服を着用したヒゲの男が立っていた。 ドンキー「目が覚めるのが遅かったようだな・・・       まぁ、いいや ダークリンクは俺が倒した・・・・       だが、その代償として右腕が動かなくなっちまった。       だから・・・他の奴等を起こしてきてくれないか・・・」 ルイージ「み、右腕・・・が・・・・  ・・・・・・う、うん。       ごめんね・・・僕達が気絶してたばっかりに」 ドンキー「気にすることじゃないさ・・・       ほら、早くしろ。また新手が来ちまうかもしれねぇ」 ドンキーの言葉に少しだけ安心したルイージは、 強くうなずきながら仲間達を起こしに行った。 続く