次のページ 戻る   飽きた。   こんな毎日、いい加減飽きてしまった。   そう思った矢先にこんな事件。   もしかしたら私はこの事件を望んでいたのかもしれない。   もしかしたら自分は少しわがまますぎるのかもしれない。   次々と倒されていく仲間達。   この光景を 生きた目で見られるということは       何て私は幸せなのだろう   とにかく、私は――   飽きない戦いを望んでいる。   早く・・・私の出番が来ないかしら   そのときは・・・・         飽きない戦いを期待してるわよ。かつての・・・仲間達・・・・。   十三話  逆らえない事実 突如として、鼓膜が破れんばかりの爆音が響き渡った。 咄嗟に爆音のした方向を見ると、そこには――。 爆風によって倒れたルイージに、 真っ黒な” 何か ”が転がっていた。 ピチュー「なっ・・・・え・・・・・」 ドンキー「ま・・・・・さ・・・・か」 ルイージ「ファ・・・・ファルコォオオオオオオ!!!!!!」 弾かれたように飛び起きたルイージが叫ぶ。 勿論、その名前の主からの返事は無い。 彼等が戦っていたカービィの返事も姿も無い。 マルス「カービィ・・・つい・・・・に・・?     ファルコを・・・道連れに・・・・・!!!     ハ・・・ハハハハハハ!!!アハハハハハ!!!     哀れだ・・・・愚かだ、弱すぎだ!!     ザコだ・・・・正真正銘のザコだ!!     カービィ如きの悪あがきで死ぬとはね!!     アハハハッ!アーッハッハッハッハッハ!!」 ドンキー「クソォオオオ!!!」 狂喜するマルスにドンキーが飛びかかろうとする。 マルス「おっと、やめとくんだ。     そこで動けば君達は地雷に掛かり、爆発に飲まれる。     そうなれば君達もファルコの二の舞になるよ?」 ピチュー「・・・・・!」 マルスは上手く言いくるめ、 動き出そうとした二人を騙すことに成功した。 ポポ「ファ・・・ファルコ・・!!」 ナナ「そん・・・・な」 火柱が消えたと同時に耳に入ってきた爆音。 それは彼等にとっての何より恐れていた事態。 ・・・・仲間が一人、犠牲になったからだ。 ネス「いい気味だ・・・    これでやっと犠牲者が一人、か。    この戦いで・・・・もう一人くらいは、死んで欲しい所だけどね」 ポポ「な・・・・ッ!?」 ナナ「仲間の大切さも分からない・・・    なんで貴方達はそんな人間になってしまったの?」 ナナが悲痛な顔をしてネスに訴える。 ネス「・・・仲間?ああ、大切だよ。    ・・・・戦力として、だけどね。    第一、君達のように助け合いながら生き延びる方が    どうかしてるんだよ。信じられるのは自分だけ。    仲間なんて、ただの戦力として考えればい」 ッガシ!! ネス「ッぐ・・・・ぅう?!    な・・・何・・を・・・ッ」 言葉の途中に ついにポポがネスの首を掴む。 彼の咄嗟の行動にネスは反応しきれなかった。 ポポ「戦力だと・・・・戦力だとッ・・・!!?    よくも・・・仲間を・・仲間のことを    そんな風に!!言えるなぁッ!!?」 ネス「ぐ・・・・ぐぐ・・離せッ・・・手を・・離ぜぇ゛ッ!!!」 ポポ「離すもんか・・・仲間の大切さを・・・    命の尊さを忘れたお前に、生きる資格なんて・・・・!!!!」 ナナ「ぽ、ポポ・・・・」 ネス「それを言うなら・・・君達だっで・・・    僕達の、仲間を・・・・殺し・・てっ きただろう・・・?」 ポポ「ッ・・・・・!!!」 さらに首を絞める力を強めるポポ。 苦しみながらも、ポポの手を振り払おうともがくネス。 ネス「ッ・・・ッ・・・・・・ぐぅ・・・ッ!」 意識が朦朧としてきた。 奴の手は振り解こうにも首からはずすことが出来ない。 どうする・・・どうする? このままでは・・・・コイツ、本気で僕を・・・ こうなったら・・・・! ネス「・・・ッマルス!!    ぼ、僕は・・・・ひっ・・・あし、先に、戻らせ・・・ってもらう・・・ッ!!    もう・・ッ・・駄目だ、この戦い、続ければ負ける!    だから・・・・っぐぅ・・・、後は・・任せ・・よ・・ッ!    て、てれ・・・” テレポート β ”!! 」   ポポ「―――!!?」 ナナ「ポポッ!?ネス・・・が!?」 残った力を振り絞り、首を絞め続けるポポを引きずりながらも ネスがその場をぐるぐると回りだす。 ポポ「何を・・・・ッ?!」 ―シュゥン!! そして・・・消えた。 そう、二人とも、消えたのだ。 ナナ「ポ・・・・・・ポ・・・・・・?」」 残されたナナが、呆然とする。 そして、膝をついて二人が居た場所に視線を移す。 残された、ポポのハンマーがそこに転がっていた。 マルス「・・・・ッチ。     逃げたか・・・まぁ、いい。     一応、敵もまた一人減ったんだから・・・。          さて、と。     僕は逃げ出したりはしないよ。     君達を・・・・倒す。ただそれだけさ。」 ドンキー「ック・・・」 ピチュー「なんで、そこまで戦おうとするの・・・?」 マルス「正義でもない、悪でもない。     ” どちらでもない ”という僕等の主張を     完全に証明するためさ。ただ・・・それだけ。」 ピチュー「戦うことが・・・なんでその証明になるのさ・・?」 マルス「君達を倒せば、僕達と対立する者が居なくなる。     対立する者が居ては、どちらかが” 正義 ”で     どちらかが” 悪 ”という立場に居なくてはならない。     さっきは僕は” どちらでもない ”といったけど、     結局のところは二つのどちらかに分かれなければいけないんだ。」 一呼吸おいて、マルスが再び口を開く マルス「だからさ。     君達には・・・早く死んでもらいたいんだ。」 マルスが微笑しながら剣を構える。 ピチューとドンキーも戦いの姿勢になる。 マルス「喰らえぇッ!!     ” シールドブレイカー ”!!」 ピチュー「” こうそくいどう ”!」 マルスがピチューに飛び掛り、剣を思い切り振り下ろす。 それに素早く反応し、ピチューが高速で移動、攻撃を避ける。 そして標的を失った剣はそのまま振り下ろされ・・・ ザグッ マルスの剣が床に深く突き刺さる。 その隙に懐にドンキーが飛び込んできて――。 ドンキー「” ジャイアントパンチ ”!!!!」 マルス「ッ・・・!!」 ドガァァアアアアッ!!! マルス「うぐぁああああああッ!!」 ドンキーの強烈なパンチがマルスの腹に食い込む! そしてマルスが吹っ飛ばされ、壁にあるモニターに頭から突っ込んだ、 電撃に蝕まれ、そのままずり落ち床に身を伏せる形となった。 マルス「う・・・う。」 マルスがふらりと立ち上がるが、 感電し、そして今までのダメージが蓄積して上手く歩くことが出来ない。 マルス「僕は・・・・僕は・・・!」 マルスが再び剣を構える・・・! マルス「僕のッ!理論をッ!!証明する為にぃぃいいいいい!!!」 ドンキー「・・・・!!」 そして、マルスが大きく跳躍・・・!! マルス「僕は、負けるわけにはいかないんだぁぁああ!!!!」 そして、マルスが剣を振りかぶり、ドンキーに襲い掛かった!! マルス「ハァァァアアアアアア!!!」 ドンキー「ウォォオオオオオ!!!」 マルスが剣を振るった、 ドンキーが腕を振るった。 ッカァァアアン・・・ マルスの剣、ファルシオンが弾き飛ばされた。 そして剣が無くなったマルスがドンキーの目の前に落ちる。 よろよろと立ち上がるマルス・・・その眼は何かを訴えているようだった。 ドンキー「覚悟はいいな・・・・?」 マルス「・・・・・・。」 ・・・・バタッ ドンキー「・・・・!?」 ピチュー「マルスが・・・倒れた・・・?」 そう、突然マルスが倒れたのだ。 息もしていない・・・すでに、彼は瀕死のダメージを負っていたのだ。 ???「使えない奴だ・・・本当に」 ネス「・・・・・・。」 そこは真っ暗な空間。 巨大な手袋とネスが向き合う形で、手袋が淡々と話している ???「カービィは自爆してファルコを道連れに死亡。      貴様はポポに首を絞められながらここへ逃げ戻り、      たった今マルスはクッパを瀕死にして死亡・・・。      あれだけ力を持たせてやったのに、      ここまで出来の悪い戦績とは・・・」 ネス「・・・す・・・すいません、すいません!」 ネスが何度も頭を下げる。 終いには土下座までした。 ???「もう、いい。      お前達には失望した。      今すぐ、死んでもらう。」 ネス「そ、そんなッ     お願いします、何でもしますから・・・    もう一度だけ、チャンスを・・・・」 ???「黙れ、早く・・・消えろ」 ッドガァァアアアン!!!! ネス「ぐぁぁぁあああああああッ!!!?」 爆発がネスを包み込む。 その中から彼の断末魔が響き渡った。 続く