矛盾、裏切り、殺人   矛盾しかないこの世界で   仲間を裏切り   殺人を犯す   何が悪い?何が悪い?   どうせ、正義も悪も、法律もないこの世界。   元々戦う為に生まれた俺達は   創られた世界に騙されつつも   お互いに助け合い、生き延びてきた   だが、それももう終わり     生きるもの全てが真実を知れば    そんなことをする気力も失せるだろう   なのに何で あいつらは   希望を持って 進み続けるのだろう?   十一話  絶対不利      カービィ「負ケナイゾォ・・・・絶対、絶対・・・・ニ!      仲間ノ仇ダァ・・・・殺ス・・・殺シテ、アゲルヨッ!!」 メタル化により、重々しく聞き取り辛い声色に変化したカービィの声、 そして銀色に光る球体はその剣と銃を振り上げる ブゥン!ブォオン! シュバァアッ! バシュッ バシュ・・ッ バシュバシュバシュンッ!! そしてカービィがビームソードを振り回し、 レイガンを四方八方へと撃ちまくる! 更にうさぎずきんの効果によって凄まじいスピード。 とても近寄れたものではないし、離れていても光線が飛んで来る。 ファルコとルイージはそれを避けながら時間を稼ぐも、 既にカービィが撃ち始めてから1分ほど経過していた。 ファルコ「クソッ・・・まだ、球切れにならねぇのか!?」 ルイージ「もう・・軽く30発は撃ってるよね・・・」 必死に光線を避けながらレイガンの球切れを待つ二人。 しかし一向に光線が止む気配がない。どういうことだろうか? カービィ「アハハハハ ハハッハハハ ハァッハハッハッハッハ!!      諦メナヨ、諦メルシカナインダ、観念シテ死ニニ来ナァッ!!」 ファルコ「諦めるかッつ〜の!!      こうなりゃ賭けだ!      ” ファルコビジョン ”!」 シュバァッ・・!! ・・・ッバシュン! ファルコ「が・・・ッッ!!」 ・・・瞬間移動を試みたファルコに、容赦なく光線が直撃する。 その反動により、一気にルイージの所まで吹き飛ばされた。 ルイージ「だ、大丈夫?」 ファルコ「くそぉ・・・特攻は駄目か      ならばッ!ルイージ、俺の後ろに回れ!」 ルイージ「え?・・・う、うん。」 言われるがままファルコの後ろに隠れるルイージ。 そしてファルコは・・・ ファルコ「” リフレクター ”、発動だ・・・!!」 ファルコを中心にリフレクターが張られる。 そこにレイガンの光線が向かい、 光線がリフレクターに触れた瞬間カービィに跳ね返った! バシュゥウッ!! ・・・だが、その光線は新たに放たれた光線に撃ち落とされる。 他の光線が運良くカービィに迫るが、それもビームソードで落とされてしまった。 ファルコ「ッチ・・・失敗か・・・!」 ルイージ「ど、どうしよう・・・?」 ファルコ「とりあえず、このままじっとしていれば      無傷で凌ぐことが出来るが・・・・      ・・・・埒があかねぇな。      打開策が思いつかねぇ・・・ちくしょう・・。」 ファルコが苦虫を噛み潰したように顔をしかめる。 突っ込んでいっても無意味、跳ね返しても無意味。 こちらからの飛び道具は威力が無く、すぐに掻き消されてしまう。 そもそも突っ込んだところでメタル化している相手に 近距離戦を持ちかけても返り討ちに遭うのがオチだ。 応援を呼んでも他の戦いが不利になるし、 何より範囲が広く、威力の高い飛び道具を使えるメンバーが居ないのだ。 自分達の弱点に、今更ながら気づいてしまった。 マルス「さぁて・・・・何処に罠が仕掛けてあるのかなぁ?」 クッパ「ヌゥゥウウ・・・・!!」 ドンキー「クソ・・・分からねぇ」 ピチュー「卑怯、卑怯〜!」 ファルコ達の闘いの場所から少し離れた場所。 実況室は割と広い。 リンクやピカチュウと戦った瓦礫だらけの入り口よりは狭いのだが。 そんな中で、周りにいくつもの地雷が仕掛けてあるというのだから 下手に動けば大変なことになる。 そのため、三人ともその場から動けずに居た。 マルス「やはり、戦いの基本を分かってない奴は簡単に罠にはまるなぁ。     戦闘前から準備は怠らない。当然のことだ。           ・・・罠の仕掛けてある場所のヒントを上げようか?     作戦を練るとき僕達は、     それぞれ個人の戦う位置まで決めているんだ。     だから、部屋中に地雷を仕掛けるわけには行かない。     他の二人は位置を把握しきれないからね。」 ピチュー「・・・へ・・・・・?」 ドンキー「どういうことだ・・?」 突然マルスが出して来た地雷の位置のヒント。 しかしピチューとドンキーは首をかしげた。 いまいち意味が分からないようだ。 クッパ「・・・そうか。そういうことだな・・・・     戦う位置を決めることは・・・戦う範囲も決めてあるということ     お前が” 戦うであろう範囲内 ”に罠があるということだな?」 マルス「その通り。良く分かったね・・・頭悪いと思ってたけど」 クッパがヒントを元に答えを言った。 そう、マルスの戦うであろう最低限の陣地に地雷が仕掛けてあるのだ。 クッパ「・・だが、何故突然ヒントなど・・・」 マルス「ヒントも与えずに君等が罠にかかる有様を見て      嘲笑っているのは少々” 悪 ”という存在に      当てはまってしまうからね・・・ただそれだけさ」 クッパ「結局は、貴様も・・・正義を気取っているのではないか!」 クッパの怒号がとぶ。 しかしマルスは表情も変えずにそれを聞いていた。 マルス「・・・僕達は正義ではない。そして、悪でもない。     ” どちらでもない ”・・・それが僕達の立ち位置」 クッパ「そして、” 両方の敵、または味方 ”     ・・・ということだろう・・・?卑怯な奴めが・・・!」 ピチュー「・・・・・?」 マルス「まぁ、そうなるね。     でも・・・卑怯という言葉は耳に障るなぁ・・・・     第一、卑怯なのは君達だ。僕達を殺し、     自分達には何の被害も出していない・・・そうだろう?     卑怯者とは、そういうものなんだよ?」 ドンキー「・・・・・ッ!!      もう・・・聞いてられるかッ!!!」 クッパ「ヌッ!?ドンキー、待て!」 マルス「・・・自分に都合が悪い話が出ると、     すぐに襲い掛かってくる・・・醜い奴だ、本当に。」 痺れを切らしたドンキーがマルスに飛び掛る。 そしてその豪腕をマルスの脳天に叩きつけようとするが・・・! マルス「” ドルフィンスラッシュ ”」 ザンッ・・・!! ドンキー「うが・・ぁッ!?」 マルスが剣を上に構え、そのまま飛び上がり ドンキーの身体を思い切り斬り付けた。 そして彼の青髪が返り血で赤く染まる。 ドシャ・・・ ストッ・・・・ 斬り付けられたドンキーが床に落ちる。 同時にマルスが床に着地。 ドンキー「ぐぐ・・・ッ」 ピチュー「ドンキー、大丈夫・・・」 そのドンキーにピチューが駆け寄ろうとした瞬間・・・ ドガァァアアンッ!! ピチュー「―――!!?」 ピチューの姿が爆風で掻き消される。 運悪くピチューの足元にはモーションセンサー爆弾が仕掛けられていた。 マルス「ハハハ、ッハハハハ!!     罠に掛かった・・・本当に学習能力が無いなぁ」 クッパ「マルス・・・・貴様・・」 マルス「まだ君が居たっけね。       さて・・・掛かってきなよ?     その瞬間、大爆発。     ヒントを与えたとはいえ、正確な位置は教えてないからね     君が不利なのに変わりはない・・・・ハハハハハ!!」 嘲笑うマルス。矛盾。矛盾。矛盾。 苛立ってくる笑い声、その表情、歪んだ心・・・ だが、そんなマルスの表情の中に 一瞬だけ・・・・何か、悲しげなものが見えた気がした。 ネス「ふ・・ふふふ。    どんな風に料理してあげようか・・・?」 ポポ「料理だって・・・・?    僕が・・・僕がそんな簡単に負けるわけがないッ!」 「” クイ打ち ”ッ!!」 ネス「さて・・・どうだろうね?    君一人じゃ・・・少なくとも、僕には勝てない。絶対にね。」 ポポ「・・・・く・・・・・・ッ!!」 ハンマーを振り下ろしたポポだったが、 ネスに片腕で止められてしまった。 恐らくその片腕をPSIで強化でもしているのだろう・・・ そのままハンマーごとポポを持ち上げてしまったからだ。 ネス「” PKカウボーイスルー ”」 グォオオンッ!! ポポ「うわぁあッ!!」 ポポが超能力により壁に向かって投げられる。 ッガ・・・・ ポポ「・・・・・?」 思わずつぶってしまった目を開ける。 壁にぶつかっていない・・・後ろを振り向くと、そこにはナナが居た。 そう、投げられたポポのことを受け止めてくれたのだ。 ポポ「・・・な、ナナ?!」 ナナ「ほら・・・早く行きましょう!    そんなんじゃ絶対勝てないわよ!!」 ポポ「わ、分かったよ〜・・・・」 ホッとしたのもつかの間、ナナに急かされながらも 二人でネスが立っている場所へ向かう。 ネス「・・・おやおや    もう二人とも復帰か・・・・    もう少し時間は掛かると思ってたんだけどね    少し予想外だったかな」 ナナ「うだうだ言ってんじゃないわよ・・・・    覚悟しなさい、” ブリザード ”!!」 ポポ「さっきのお返しだよ、” ブリザード ”!!」 ビュォオオオオオッ!! ネス「・・・・フン    そんな攻撃・・・” サイマグネット ”」 ブブブブブ・・・・・ン アイスクライマーの冷気をPSIにより吸収。攻撃は無効化された。 ポポ「くぅ・・・駄目かぁ・・」 ネス「こっちからもいくよ・・・。    ” PKサンダー」 ネスが身体から青白い電撃を解き放つ。 そしてその電撃をまた自分自身に誘導して・・・・ ネス「―――体当たり ”!!」 ダァァァアアアアアアンッ!!!! ポポ「うわぁぁあああ!!」 ナナ「あああぁぁあ!!」 ネスが凄まじい勢いでアイスクライマーに体当たりを喰らわせる。 勿論二人とも大きく吹っ飛ばされ、さらに感電する。 ネス「・・・・フフ。    弱い・・・本当に弱い    これじゃダメージを蓄積させる方が難しいよ!」 ネスが床に倒れこんだ二人を見下しながら嘲笑う。 そしてネス愛用のバットを突きつける。 ネス「・・・さぁ・・・死んでもらおうか!!」 続く