奴は何が目的だったのだろうか。


  我が腕に宿るトライフォースか?


  リンクやゼルダの持つトライフォースか?


  ・・・いや、恐らくはそうなのだろう。


  奴の言動からして、狙いは我々の持つトライフォースだ。
  

  だが、そううまくいくと思うな?


  トライフォースは、他の者に託した。


  殺される直前に、我々トライフォースの所持者達は、


  他のメンバー達の誰かに託したはずだ。


  そのメンバー達が奴に殺されない限りは、奴の手にトライフォースが渡る事は・・・ない。


  ・・・ないはず、なのに。













                  

  第二話 襲撃






















「フフ・・・まだ逃げ惑うか、哀れな勇者達よ・・・」


真っ暗な空間に、あのときの手袋が浮遊していた。
そして何かを呟くと、人差し指を突き出し、ぐるりと指を一回転させる。
その後手袋はその身体をカッと開く。その瞬間指先から光が放たれてゆき─、
暗闇の空間に並ぶ、約20の身体に降り注いだ。


「ククク・・・これで良い。
 強力な”追っ手”の誕生だ・・・
 さぁ、行け・・・かつての仲間を追い!!
 その手を奴等の血で紅く染めるが良い・・・!!ふっはっはっはっはぁ!!」


その存在は 狂ったように笑い出した。むくリと起き上がった、身体。それを見て・・・・
真っ暗な・・・時折星が降り注ぐ空間に、狂喜の、いや・・・ 狂気の笑い声が響き続けていた。
























ドンキー「ここで休もうぜ」
クッパ「そうだな・・・・」


あれから、七人は一つの古小屋に辿り着いた。その小屋は本当に古く、あちこちに風穴が開いている。
その穴からは大雨が、風が入り込み彼等を襲う。しかし、外に居るよりは幾分マシになったものだろう。
雨が入らない部分に隠れ、横になるスマッシュブラザーズ達・・・。


ファルコ「さて・・・・」


寝転びながら、ファルコが口を開いた。


ファルコ「これからどうするんだ?」
ポポ「何回も聞いた言葉だね・・・どうしようか」


やはり、急にそんな事を言われても──。
表情を暗くする七人、結局ファルコの質問を答える者は出なかった。


ピチュー「僕・・・・・・兄ちゃんに会いたいよぉ・・・」
ルイージ「僕も・・・・」
ナナ「でも・・・皆は・・・もう・・・・・」


ピチューがふと呟くと、それに他の者がくっついてくる。
小さくクッパが「泣き言は厳禁だな・・・」と呟いた。
やがて、話す事がなくなり全員が黙する。
もう、どうしようもない・・・全員の表情が、曇った。


「さぁて、そろそろ・・・」
「・・・奇襲開始だ・・・」


小屋の様子を草の茂みに隠れて見ていた存在が居た。
彼等はその言葉を合図に立ち上がり、草を掻き分けながら小屋へ忍び寄る・・・。


ピチュー「──ッ!?」
ルイージ「ピチュー・・・?」


いきなり血相を変えて警戒しながら辺りを見回すピチュー。
それを見たルイージがピチューの元へ駆け寄る。


ピチュー「・・・・ッ出て来い・・・!」
ファルコ「あ?」
ルイージ「え、何・・・? どうかしたの??」


おもむろにピチューが叫んだ言葉に、他の者達が困惑しながらもピチューに問いかけた。


ピチュー「近くに僕等を監視している奴が居る・・・!!」
ルイージ「えぇ!!?」
ドンキー「マジかよ・・・ッ?!!」

ピチューの衝撃的な声が響き、次々と仲間達が反応する。
そして。


「その通り。良く分かったね?僕達が居るってことが」
「だが、気づくのが少し遅かったようだな」


何処か懐かしいような、でも聞くと恐ろしくなる声が耳に入る。
─瞬間、破壊音と共に古小屋の壁が破られた。それにより出来た穴から二つの影と、雨風が入り込む。


ファルコ「・・・・お、・・・お前等・・・・・!!?」
ポポ「・・・そ、そんな・・・」
ナナ「何で・・・・・」
ドンキー「何でお前等が居るんだよ・・・・?!
     ロイ・・・フォックス!!」


二つの人影の正体を悟った彼等が驚愕の声をあげ、
対してその二人は不敵な笑みを浮かべた直後、口を開いた。


ロイ「ふふ・・・・奇襲は失敗したけど」
フォックス「任務は遂行する・・・。
      お前達を抹殺するという任務を!
      悪く思うなよ?『任務』なんだからな・・・・!!」


目を丸くして言い放ったドンキーの言葉を無視し、
赤髪の剣士と、制服を着用した狐がせせら笑いながら言う。
その言葉に、七人はただ混乱するばかりであった。



	





続く










音楽提供:ネビュラベルト






戻る
inserted by FC2 system